「茶トラは甘えん坊」「三毛はツンデレ」「キジトラは慎重」——猫好きなら一度は聞く、猫の柄と性格の話。では、実際のところ本当なのでしょうか。茶虎の多い我が家の多頭飼いで見てきたことを、正直に書いてみます。
うちは、茶トラ一家
我が家は、とにかく茶トラ(茶虎)が多い一家です。ひとくちに茶トラと言っても、赤みの強い「赤虎」と、淡いミルク色の「クリーム茶虎」がいます。
- 赤虎(赤茶色):おチュン、グリ、グラ
- クリーム茶虎:カル坊や、モモ助、まる子
- サバトラ(グレーに薄い虎模様):グウ子
- キジトラ:キー坊(今は虹の橋にいます)

ちなみに、同じく虹の橋のプー助も茶虎でした。こうして並べてみると、我が家はほとんどが茶色系の猫だと分かります。
「茶トラは甘えん坊」は、うちでは本当
結論から言うと、「茶トラは穏やかで人懐っこく、甘えん坊」という説は、うちの子たちにはよく当てはまります。
甘えん坊のおチュン、人懐っこいグリ、おおらかで平和主義のカル坊や、穏やかだったプー助。赤虎でもクリーム茶虎でも、基本的にやわらかい性格の子が多いのです。特に、男の子が穏やかだと感じます。誰かと本気で揉めることが少なく、いつのまにか場をなごませているようなところがあります。

でも、柄だけで判断できないことも
一方で、「柄で全部決まる」とは思いません。
たとえば、サバトラのグウ子。「サバトラはクール」とよく言われますが、これはよく当たっていて、もともとクールなタイプです。ただ、シニアになってからは、ぐっと自己主張が強くなってきました。同じメスでも、甘え上手でぶりっ子のまる子とは正反対です。

柄や性別で一括りにできないのはもちろん、その子の年齢や立ち位置、育った環境でも性格は変わっていく。柄は入り口のヒントにはなっても、答えではないのかもしれません。
見た目と中身の、ちょっとしたギャップ
長く一緒にいると、「見た目のイメージと違うな」という一面も見えてきます。
甘えん坊のおチュンは、じつは人によって態度を変える猫です。私にはとろけるほど甘えるのに、ほかの家族にはまるで興味がないように見えることも多い。天然なのか計算高いのか、いまだに分かりません。しかも、甘い声で鳴いたかと思えば、その五分後には本気の猫パンチが飛んでくることもあります。
おおらかなカル坊やにも意外な一面が。どの猫にも平等にやさしいのに、なぜか兄の家の猫・ヒジキにだけは、何度顔を合わせても威嚇して大きな声を出すのです。ヒジキの何かが、どうしても気に入らないのかもしれません。
それでも、柄では選ばない
「同じ柄だから気が合う」というより、うちの場合は「兄弟だから気が合う」というほうが近い気がします。血のつながりや、一緒に過ごしてきた時間のほうが、ずっと大きい。
キジトラのキー坊は、いま虹の橋にいます。「キジトラは慎重」とも言われますが、キー坊はどの猫とも分け隔てなく過ごせる、おおらかな子でした。生きているあいだ、一度も喧嘩をしたことがありません。いつのまにかみんなの真ん中にいて、その場をふっとやわらかくする。柄や毛色でくくれるものではないことを教えてくれたのも、キー坊です。
今でも時々、キー坊との時間も思い出します。

おわりに
柄別の性格は、当たっていることもあれば、まるで外れることもあります。茶トラだから甘えん坊、と入り口で見当をつけても、そこから先は、その子次第。柄のイメージだけでは語れない、猫にもそれぞれ個性があります。そのたびに、この子はこういう子なのだと、少しずつ分かっていく。それが、多頭飼いの日々のいちばん楽しいところであり、私の大切な時間でもあるのです。

