野菜作り、最初の一歩

ホームセンターの種まき用の土を入れたポットから芽が出た家庭菜園の準備 家庭菜園

家庭菜園を始めた頃、私は古本屋によく足を運んでいました。『やさい畑』という園芸雑誌を探すためです。家の光協会が2002年から出している隔月刊で、新品でそろえるとキリがないので、ブックオフをのぞいては気になる号を買い、何度も通ううちに数十冊になりました。付箋だらけのその雑誌は、今も手元にあって、ときどき読み返します。創刊から続く雑誌なので、最新号は書店やネット書店でも手に入ります。

以前、「なぜ畑を始めたのか」という記事を書きました。今回はその続きとして、そこから私が実際に何をしていたのかを書いてみます。

おいしい種を選ぶ

畑は実家にあったので、栽培場所には困りませんでした。あとは、何を作るかです。

西洋野菜のことは、タケイファームさんのサイトからずいぶん教わりました。千葉県松戸市で、アーティチョークをはじめ珍しい西洋野菜を数多く育てている農園です。雑誌とサイトを行き来しながら、作りたい野菜を選んでいきます。選ぶときの決め手は、「おいしいかどうか」です。種袋には、品種名の下に「育てやすい」「害虫に強い」といった短い説明が書かれています。タケイファームさんによると、そこに「おいしい」や味のことが書かれている品種は、味に自信がある証拠なのだそうです。それを知ってから、私は種を選ぶとき、その一言があるかどうかを見るようになりました。せっかく手をかけるなら、おいしいものがいい。できれば、自分でも食べたことがないくらいおいしい野菜に出会いたい。そう思ううちに、珍しい西洋野菜を選ぶことが多くなりました。

最初はフィレンツェナス

最初に選んだのは、フィレンツェナスです。

手のひらにのせた、丸くて大きい西洋野菜フィレンツェナスの実

「世界一おいしいナス」と言われていると知って、作ってみたくなったのです。育て方は日本のナスとほとんど同じだと分かったので、大きな不安もなく始められると思ったからです。母に聞いたり、雑誌を真似したりしながら育てました。珍しい西洋野菜でしたが、私の最初の一歩は、「食べてみたい」から始まっています。

種は今も、「ヴィオレッタ・ディ・フィレンツェ」という名前で、種苗店やネット通販で手に入ります。

(→ フィレンツェナスの育て方は、別の記事でくわしく書く予定です。)

畑でも、ポットから

畑にスペースはたくさんありますが、種はいきなり地面に撒かず、ポットに撒く栽培の方法を選びました。

地面に直接撒くより、ひと手間かかりますが、ポットなら芽が出てくる様子を毎日見られますし、寒い日は家の中にしまっておけます。土は、ホームセンターの「種まき用」と書かれたものを使います。ポット撒きに必要なものは、種まき用の土と育てたい種、そしてポットの3つ。私は、種をまく前に土全体をしっかり湿らせておくようにしています。土に十分な水分があると発芽を促しやすいと考えられているためです。種まき用の土は、ホームセンターのほか、ネット通販でも手に入ります。

ホームセンターの種まき用の土を入れたポットから芽が出た家庭菜園の準備

欲張って、手が回らなくなった

ひとつ、正直な失敗も書いておきます。

畑があるのをいいことに、私は「あれも、これも」と手を広げすぎてしまったことです。少しずつ何品目も育てる「少量多品目」では、追肥はいくつも重なり、気づけば害虫にやられている株もありました。世話が追いつかず、中途半端になってしまった野菜があったのも事実です。

だから、まずは欲張らず、少しずつ挑戦すると良いかもしれません。

最初は、うまくいかないことも出てくると思います。私も、最初から全てがうまくできたわけではありません。それでも、種から小さな芽が出てきたときには、素直にうれしい気持ちになります。

もし、かつての私と同じように、野菜を育ててみたいと思うなら、まずは種をひと袋、まいてみるところからで十分です。

次は、私が最初に育てたこのフィレンツェナスの育て方を、くわしく書いてみようと思います。よかったら、また読みにきてくださいね。